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見切り発車のロバート秋山 [芸人評]

家にある昔のビデオを見返すと、ロバートのネタが幾つか保存されている。
中でも、”はねるのとびら”放送のきっかけとなった”波8”での
彼らの輝きは不思議なものがあった。
それが何なのか分からず、今日にいたってしまったのだが
8/17に放送された鶴の間でその疑問があっさり解決されてしまった。

”おまえ何でも見切り発射やなぁ”

鶴瓶師匠が漫才中にロバート秋山に対して発した言葉である。
これを聞いた瞬間にハッとした。

漫才中の秋山が発する言葉に練られた物は少なかった。
とりあえず中途半端かもしれないけど言ってしまえ!!的なボケを多用しており
それを師匠に救ってもらう事もあれば、上手く広がって笑いになることもあったりと
まず言葉にして前に進もうとする。
吟味はその後といった印象だ。

これは本当になかなか出来る事ではない。
一歩躊躇した瞬間に間が悪くなり笑えなくなってしまうからだ。

このような視点でロバートのコントを振り返ると納得いく部分がとても多い。
秋山が中途半端でもガンガン前に進む。
それを馬場または山本がフォローするといった形になっている。
山本の場合はツッコミ
馬場の場合は秋山に対する同調または反発をフォローとして。

しかも出発点が見切り発車なボケは
フォローの仕方が非常に難しい。
そこで変なバランス関係が馬場と山本に生まれている。

馬場が秋山に同調するのか?反発するのか?
それに対して山本は諦めるのか?驚くのか?

そう、ロバートは秋山が引っ張るトリオなのではなく
山本と馬場のバランスによって成り立っているコンビだったのだ。

この絶妙なバランスが僕の感じた不思議な輝きだったのではないだろうか?

最近の彼らを見ていて秋山の見切り発車だけがやけに目立っているように感じている。
山本と馬場がフォローしきれなくなっているように見えるのだ。

その原因として編集が出来るTVという世界を知ってしまったからという答えは安易すぎるのか?
山本と馬場のバランスが崩れてフォローしきれなくなっているのか?
もう少し観察を続けてみたい。


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究極の狼少年、明石家さんま [芸人評]

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昔々あるところに、羊飼いの少年がいました。
いつも一人ぼっちで淋しいし退屈なので
村に住む大人達を驚かそうと
「狼が来たぞ~!!」
と狼が来てもいないのに叫び、慌てる大人達を見て楽しんでいました。

羊飼いの少年は、このいたずらを来る日も来る日も繰り返し
やがて、大人たちは少年が叫んでも
どうせ嘘なのだからと反応しなくなってしまいました。

ある日、少年は本当に狼を見つけ
「狼が来たぞ~!!」「狼が来たぞ~!!」
と叫びました。
ですが、何回叫んでも大人達は、嘘だと思い反応してくれませんでした。

少年は狼に襲われてしまいました。

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有名な寓話、羊飼いと狼(通称、狼少年)と明石家さんまを僕は重ねて見てしまう。
本日は、明石家さんまについて書きたい。

昨日の記事でも触れたが
25時間TVで、さんまと紳助がフリートークを繰り広げていた。
紳助にいつものペースを乱される”明石家さんま”という姿は
近年2つの意味で殆ど見られなかった光景だった。

まず、この二人が並んでいるのを見ること自体がない。
もしかしたら10年単位で見ていなかったかもしれないぐらい珍しい。

そして何よりも、さんまが”いじられる側”に立っていた。
とても印象的だった。

最近さんまが出演している番組は全てと言って良いほど
絶対権力のさんまとゲストという構図で作られる。
つまらない俳優/タレントの素人話も
さんまにかかれば一気に華々しい笑い話へ変化してしまうほど
彼のしゃべりには安定感と明るさがあるからだ。
さんまが口を出し落ちない話は、全くないと言っても決して過言ではない。

僕はそんな今の明石家さんまを実は、好感を持って見ていない。
確かに面白い。
だが、彼の本質はそこに無いような気がしてしょうがないのだ。

明石家さんまが究極に面白くなくなった時期がある。
記憶している人は少ないかもしれないが
それは結婚していた時期だった。
離婚後飛躍的に面白くなっていったのを鮮明に覚えている。

彼は人生全てで、お笑いをやっている。
そして、本物の寂しがり屋である。

明石家さんまは寂しさを燃料に走り続けているのだ。

つまり彼の寂しさが満たされた時点で
笑いに対する必要性も下がるという天性の芸人であるといえるだろう。

だからこそ、彼に満足感を与えてはいけないと僕は思うのだ。

明石家さんまに常にストレスを与え続けることが
彼を一番面白くするのではないだろうか?

25時間TVで紳助に話を遮られて不満そうだった明石家さんまが
紳助から喋ることを許された瞬間の爆発力に僕は感動した。
枯渇こそが、さんまを面白くするのだ。
恐ろしいまでに、そして悲しすぎるほどに芸人である。

今、彼がやっている番組は多数のゲストVSさんまという
これまでに無い形のトーク番組であり
最初は良いストレスであっただろう。
しかし、もう彼は慣れてしまっている。
新たな挑戦が必要な時期なのではないだろうか?

1点、狼少年と明石家さんまが決定的に違う点がある。
さんまはそんな簡単に狼に襲われない。
巧みな話術で交渉し、羊を差し出して自分は助かり
その様子を大げさに村人へ話すのだ。
そして彼の嘘は延々と続いていく。


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スピードワゴンがカブく!! [芸人評]

ここ数年で成長した芸人は多い。
お笑いブームもあって格闘する機会が増えているのもその一因だろう。
そんな中で、色々な物と格闘し成長した、スピードワゴンについて触れておきたい。

彼等をTVで見るようになったのは3、4年くらい前からだろうか?
結成が1998年なので順風満帆ともいえるだろう。
初めて見た時の印象をよく覚えている。
ボケ小沢がとにかく観客を見ないということと
ツッコミ井戸田が台本どおりっぽいということだ。
それが今ではこの印象が上手く生かされたネタをどんどん排出している。

彼らに関する事件で印象的な物が2つある。
まずM-1立川談志。
”下ネタは嫌い”という理不尽な理由で
めちゃくちゃ低い点数をつけられたのだ。

そしてもう一つは若手Vsベテランのネタ番組。
2年くらい前に放送された深夜番組で
若手とベテランのネタをホーム&アウェイで披露し評価されるものがあった。
若手にとってホームとは自分達と年齢の近い若者の客をさし
アウェイとは、おっさんおばはんの客前をさしている。
ベテランにとってはそれが逆になるという設定で
それぞれの客前で対決していた。

アウェイで、スピードワゴンは全くウケなかった。
うけない事で舞台上であせっていく様が分かったのだが
ある一瞬で、がらっと変わった。
すべった事でツッコミ井戸田のテンションが一気に上がり
前を向いてツッコミ始めたのだ!!!
そこから一気にそのネタが面白くなった。
僕はこれが彼等の転機だと勝手に思っている。

そう、舞台上で笑いを取るためには前を向いて
お客にアピールする必要がある。
ボケの小沢は極端にそれをしない。
以前の井戸田はそれをやっていないわけではなかったが
コンビとして見た時に平均するとそれが足りなかった。

談志も含め年齢が高い人達にとって
笑うことと親近感が非常に密な繋がりを持っている。
若い物が舞台上でこちらにアピールもせずに喋っていると思った瞬間に
高い壁を作るのが年齢の高い人達の特徴なのだ。

さて、”かぶき者”という言葉をご存知だろうか?
変わり者、常識外れの人をさす言葉なのだが
歌舞伎の語源もこの”かぶき”からきていると言われている。

”スピードワゴンは小沢が”かぶき”、井戸田が見栄を切る!!!”

小沢は相変わらず観客を見ない”かぶき者”で
ボケというカブキを連発する。
それを井戸田が客に向かって台本通りに分かりやすく(テンションを上げるなどの)
歌舞伎のような見栄を切りながらツッコむのだ。

つまり彼らを初めて見たときからやっている事は同じ。
しかし、ツッコミの変化によって彼らは非常にバランスの良いコンビへ成長した。

かぶき者にはもう一つ意味がある。
上記の意味が転じて

”風体や行動が華美であることや、色めいた振る舞いをする者を指す”

最近の二人のネタはこちらの方がしっくりとし始めているというのは言いすぎだろうか?
僕は見事な”かぶき者”を二人で演じているように感じている。


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笑い飯は高級中華の臭い [芸人評]

先週、先々週に”笑い飯の臭い飯”という深夜放送があった。
以前にも笑い飯についてレビュしたことがあるが
(笑い飯の真髄はダブルボケにあらず!!)
新たな面が見えたので再度彼らについて書いてみたい。

関東にいると、なかなか彼らがネタ以外でしゃべっているのを見る機会が少ない。
最近見たのは、”雨トーク”と”さんまのまんま”くらいだろうか?
その他、少ないながらもゲストとして出演した彼等を見ていて思うことは

”前に出てこない”

ということだ。
笑い飯の風体からして、他者を押しのけ、ガツガツ前に出てきそうなのに
そんな彼らをほとんど、もしかしたら一度も見たことがない。

笑い飯の臭い飯で見せたフリートークはとても面白かった。
二人の”間”がしっかりと取られているので、安定感もある。
それを自分達がゲストという立場に置かれると、前に出さないのだ。

先日、松紳のトークでこんなやりとりがあった。
紳助が

”みんなは勘違いしているだろうが、俺達は臆病だ”
”怖くて、めちゃくちゃは出来ない”

と言ったのに対して松本が

”その意味で浜田に会えたことがラッキーだった”
”あいつが、何も考えずに前に出て、めちゃめちゃをやるから”
”後ろから見ていて、ここまでやって良いんだということが分かる”
”その手前で止めれば良い”

そう、笑い飯には”浜田”的存在がいない。
これは今の若手お笑い界全般に言えることだ。
ひたすら前に出て、空気を作る芸人が極端に少ない。

違った見方をすると”アンタッチャブル”は浜田のような衝突で空気を作るのではなく
謙虚を売りにして衝突を避けながら
ずうずうしく前へ出ることで自分達の空気を作り、成功したといえるだろう。
このようなタイプはいなかったので、売れるのは必然だったのかもしれない。

僕は笑い飯から臭さを感じない。
むしろ高級中華のような上品さを感じてしまった。
このまま、品の良い臭いを出し続け、客を”待っている”という道もあるだろう。
また、臭いが何か気になり客を”引き寄せる”という道もあるだろう。

彼らは今後、どのように味付けをするのだろうか?
僕は後者の笑い飯を見てみたい。


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第3回お笑いホープ大賞 -キングオブコメディーのツッコミに乾杯!!- [芸人評]

第3回お笑いホープ大賞が地上波で放送された。

結果は”キングオブコメディ”の優勝!!
おめでとうございます!!
彼らの新らしい一面も見れてとても良かった。
そんなこんなも含めて簡単にレビュしてみたい。

[磁石]

ちゃんと笑えるところがあるネタなのだが
前半と後半のネタのつながりが薄すぎて
全体としての印象が薄くなっているように思う。
ネタ運びを変えるだけで全く印象が変わるのになぁ。。。

[東京03]

ネタの構成が上手い!!!さすが暦が長いだけある。
そして前フリがとても自然。
一度見たことのあるネタなのに、しっかり楽しめる。

ボケ二人の温度差をツッコミが中間に入ることで際立たせるという
3人でいることが本当に生かされたネタ。
今後も期待してしまう。

[こんらんチョップ]

東京03と対照的に3人でやることにあまり意味を感じない。
そこが大きな差だと思う。
部分部分で笑えても、東京03との差は歴然としていた。

[三拍子]

技術は高いのに、テンポが一定で
バックグラウンドミュージックを聴いているような感じがした。
それに、いつもよりテンポも速かったような。。。
少し前に良いネタを見たばかりなので残念。

[パッション屋良]

いつもの力を出し切った!!という印象。
嘘っぽい笑顔が良かったです。

[タイムマシーン3号]

デブキャラ押しがまだまだ続くのでしょうか。。。?
もっと違うパターンを見てみたいな。。。

[パンクブーブー]

今回はコント。
彼らのコントはあまり好きでなかったのですが
このネタは良かった!!!!
殺し屋の追いかけという設定を思いついた時点で勝ち!!!
シリーズ化も出来そうな感じ。
               
[ベートーベン]           

去年に引き続き決勝に残ってきましたが
去年も今年もイマイチ世界に入れませんでした、、、

[猫ひろし]       

いや、正直感動しました。
このネタで決勝に残ってくるんだもの!!
そのパワーは飛びぬけている。
笑えなくても目が離せない、変な芸人だ。

そして最後に彼等。
[キングオブコメディ]

ネタを見ていて一番驚いたのは彼等だ。
いつもの、ラジオDJとそれに投稿した少年ネタだったのだが
ネタ中に地震があった。
それに対してツッコミのDJが

”今、地震速報が入ってるからちょっと待ってて”
”あ、そっちは埼玉だから分からないか?”

との、すばらしいアドリブ!!!!!!!
はがきを紹介して少年に電話をするのだが
その際のフリで”埼玉県在住の・・・”というのがあり
そんな細かい設定までをアドリブで入れ込んで見せたのだ!!!

こんなに出来るツッコミとは思っていませんでした。。。ごめんなさい。
(もしかしてネタもツッコミが書いている!!??そんな感じもした)

キングオブコメディはボケの異常さが目立つコンビだ。
しかし、異常さを際立たせ、笑いにするにはツッコミはとても重要。
基本中の基本だがそれを今回、思い出させてもらった気がする。


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あばれヌンチャクが解散/ そして鶴の間、土田に思う [芸人評]

特に好きな芸人という分けではないのですが
”あばれヌンチャク”というコンビが4月に解散した。
絵を小道具するタイプのコンビだった。
どちらかの兄弟がBlogを持っていて、詳細は以下で確認できます。
http://lighoon.way-nifty.com/lighoon/2005/04/post_415a.html

他にもこのお笑いブーム中に
”チャイルドマシーン”、”北京ゲンジ”も解散している。

反対に復活した芸人もいる。
”プラスドライバー”という3人組がいたのだが、二人が芸人を辞め
残った一人が”アルファルファ”に加わり
”東京03”として活動し成功している。

正直に言うと、プラスドライバもアルファルファも存在は知っていたが
ほとんどノーマークの芸人だったので本当にビックリした。
簡単なことだが、組み合わせが重要だったのだ。
彼らはそんな”きっかけ”を見事に掴み、笑いを探求し続けている。

以前、ダウンタウン松本が若手に対して

”続けていればいつか良いことがある”

と発言していたのを思い出す。
これは励ましの言葉であると同時に
きっかけが来るまで棘の道がまだまだ続くのだという現実を突きつける言葉だ。

昨日の鶴の間に元Uターンの土田が出演していた。
彼も解散組み。
そして”続けている”芸人の一人だ。

鶴の間の漫才で土田は鶴瓶師匠も驚く話術と安定感を披露した。
それでも彼は”TVだから嬉しい”と恥ずかしげもなく言葉にする
”挑戦者”側の芸人なのだ。

そんな土田に思う。
昨日の鶴の間は”きっかけ”になるんじゃないだろうか?
そんな予感を昨日感じた。


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ビートたけしは、お笑い芸人なのか? [芸人評]

欽ちゃんは現役の芸人だと思う。
変わらず、根っからのエンターテナーだ。
お笑い芸人すぎるほど芸人な明石屋さんま。
笑福亭鶴瓶もしかり。

息の長いお笑い芸人達のなかで、一際異彩を放っている人物がいる。
ビートたけし。
僕の中で彼の位置は本当に微妙だった。

”ビートたけしは今もお笑い芸人なのだろうか?”

その答えが昨日見えた。

”たけしの誰でもピカソ”で岡本太郎の特集が組まれていた。
僕が記憶している岡本は、とにかく眼光が鋭く
何者かと格闘しているようで怖いという印象しかなかったのだが
彼の死後、色々なメディアから溢れてくる逸話を聞き
その眼光に憧れのようなものを持つようになった。

そのような背景もあり、食い入るように番組を見ていると
岡本語録の一部が紹介されていた。

  今日の芸術は
  うまくあってはいけない。
  きれいであってはならない。
  ここちよくあってはならない。

まさに岡本太郎!!といった言葉だが、それに対してビートたけしは

”芸術を映画と変えて読むと面白い”

と話していた。

僕は思う。

”芸術を笑いと変えて読むと面白い”

と答えるビートたけしでいて欲しかった。
なぜならば、この言葉は決意の言葉なのだから。

岡本太郎は本当に”うまく”もなく、”ここちよく”もない作品を作り続けたのだろうか?
違うはずだ。
彼は彼の作りたい物だけを作り続けていた。
つまり岡本太郎が思う、”うまさ”、”ここちよさ”を追求していたのだ。
妥協しない、自分の思う最高の作品を作りたいという決意が
あの言葉には込められている。
それを示すかのように、岡本は一度も作品を売ったことがないそうだ。
売ってしまうと自分の物でなくなってしまうので嫌だからというのを理由に。

ビートたけしは、お笑いよりも映画で頭の中が一杯なのだと分かる。

映画に対しては自分の道を曲げない覚悟で挑んでいるのだろう。
何度となくビートたけしの映画で泣かされた。
「HANABI」にいたっては、泣いていない時間の方が少なかったかもしれない。
覚悟の上で生まれた作品であることが分かる。

一方、お笑い芸人としての活動にその覚悟が見られるだろうか?
お笑いよりも映画を大切にしているような発言から読み取れるように
覚悟のある笑いを何年も見ていないような気がする。

ビートたけしは、もうお笑い芸人ではない。

少し寂しいが、その事実を認めよう。
その覚悟がないことも分かった。

TVの常識を多く破壊し笑いの一時代を築いた、ビートたけし。
正に上の岡本太郎の言葉を”お笑い”に置き換え、実践していた男だ。
昔、そんなビートたけしの鬼気迫る目が岡本太郎と同様に怖かった。

今、TVに映る彼の目から力強さを当然、感じることはない。
他のベテラン芸人達は、いつまで岡本太郎と同様な目をしていられるのだろうか?
そんな事が気になってしょうがない。
なぜならば、ビートたけしですら、失った眼光なのだ。


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カクスコを思う [芸人評]

カクスコという劇団をご存知だろうか?
2002年に解散してしまったのだが僕は今でも彼らのことを、よく思い出す。
(http://www.jah.ne.jp/~yoji/kakusuko/)

カクスコのことを知ったのは、解散直前。
当時、日本テレビの深夜放送で月に1回くらい舞台を放送する
”劇場中継”という番組があった。
(僕はこの番組が大好きで、ほぼ毎回見ていた)

「借りたら返す! ~レンタルショップ"USIGAMI"の師走~」

この舞台の放送を見たときの衝撃を体が覚えている。
笑いあり、人情あり、音楽ありの本当に素晴らしいテンタテーメントだった。
左脳と右脳がどちらもフル回転させられる印象を受けた。

最終公演の

「今日までどうもありがとう」

も同番組で放送された。
なじみのファンに対してのサービスが多い公演であったにも関わらず、本当に楽しめた。
僕はカクスコを知るチャンスを与えてくれた日本テレビに
”どうもありがとう”と言いたい。

その他にも「ラッパ屋」という劇団も知る事ができたりと
”劇場中継”は本当に貴重な深夜番組だったと思う。

もう一度彼らの舞台が見たい。
そこにも、砂消しゴムで消せなかった何かが残っている。

そして見たことのない舞台を見てみたい。
きっと砂消しゴムで消せない何かになる予感がする。


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伊集院光 ーデブキャラタレントと四捨五入する無かれ!!ー [芸人評]

伊集院光。
僕の青春は彼と伴にあると言っても過言ではない。

本日は”伊集院光をデブキャラタレントと四捨五入する無かれ!!”と叫ばさせて頂きたい。

中学生の頃、僕はラジオっ子で、夜な夜な深夜放送を聞いていた。
(おそらく最後のラジオっ子世代なのではないだろうか?)
その頃の定番コースが”伊集院光のOh!デカナイト”から”オールナイトニッポン”だった。

深夜に電気グルーヴのオールナイトニッポンで死ぬほど笑って
両親から気味悪がられたものだったが
伊集院光のOh!デカナイトにいたっては、風呂に入りながらも聞いており
風呂から不気味な笑い声が聞こえるという奇怪な状況を家族へ振りまいた。
特に反省しているわけではないが。

彼のトークはそれほどまでに魅力がある。
言葉の端々が脳へ次々流し込まれ
あっという間に彼の話す世界へ入ってしまうのだ。

伊集院光はもともと三遊亭楽太郎(笑点の紫担当)の弟子だった。
(三遊亭楽大という名前だったそうです)
落語を途中で挫折し、そしてラジオの世界へ飛び込んだ。

彼のトークの上手さはその影響があるのかもしれない。
きちんとした下地の上に、自分なりの物を築き上げている。

さて、伊集院光はTV界でデブキャラ族として扱われている。
ホンジャマカ石塚、内山君などと同じカテゴリに属す。
見た目に目立つのでしょうがないのかもしれないが
僕は彼らと同類と見られていることに激しく違和感を感じる。

デブキャラに求められるのは愛嬌と大食いだ。
そのため石塚は”人を傷つけない笑いだけをやりたい”なんてことを平気で言い放つ。
そんな物はありはしないのだが。。。

その点、伊集院光はデブキャラとしてはどちらも中途半端。
目が怖くて愛嬌はないし
普通の人よりも大食いかもしれないがデブキャラのなかではそんなに食べられる方でもない。

彼のデブキャラは通常のデブと意味が違う。
伊集院光は情報を食べつくし太りきっている。
その情報を客観視し、愛嬌のある話として人々に伝えることが出来るデブキャラなのだ!!!

また、話を綿密に組み上げる場合もあれば、時に何も考えず素をさらけ出す。
どちらの場合も最後には綺麗に話を落とせる。

それは”話の四捨五入の感覚がずば抜けて高い”からだと考える。

最近、僕は彼のラジオ番組を聞く機会を作れていない。
しかし、見えない電波に彼の声が今も乗っていると思うと
風呂で笑った日々が自然と頭に浮かび
砂消しゴムで消せなかった何かが、そこにしっかりとあるのを感じる。


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最近気になる芸人一覧メモ [芸人評]

お笑いブームもだいぶ落ち着いてきた事もあり
自分の中で気になる若手芸人がしっかり見えてきたと感じている。
メモ的ではあるが今、気になっている芸人をリストアップしたい。
リストにはなくても沢山気になる芸人がいるのですが
”今”にこだわって列挙しています。

あと順番には意味はありませんので、あしからず。

[アンガールズ]

 僕は彼らを正直見くびっていた、大反省である。
 あの風体からは想像できない”熱い芯”と”高い客観性”を持つ芸人だ。
 どのように生き抜いていくのか目が離せない。

[POISON GIRL BAND]

 聞いていて、こんなに亜空間へ引きこまれる漫才はない!!!!
 ネタDVDとか出ないものでしょうか。。。
 ツッコミ吉田のモノマネを時々ひっそりとやっていますが誰にも気づかれません(涙)

[号泣]

 先日の爆バトで久々に見てから、気になってしょうがない。
 少し前に聞いたラジオで変なレポータをやらされていてショックだったのだが
 あのネタが出来てラジオのレポータなんてやってる場合じゃないっしょ!!!

[南海キャンディーズ]

 ひたすらにツッコミの言葉のチョイスが上手い。
 あのツッコミなくしてシズちゃんの暴走はありえない。
 暦が浅いからか、去年のM-1の決勝のネタに”客いじり”をもってくるという
 失敗はあったものの、M-1常連になりそうな予感大。

[笑い飯]

 やっぱり見いってしまうんだよなぁ。。。
 少し前に関西地区で彼らのコント番組が放送されたそうだ。
 見れないのが非常に残念。。。

[麒麟]

 ここ最近、漫才がめちゃめちゃ面白くなっている気がする。
 今年のM-1に期待大。
 あ、気づけばBase吉本のメンバを立て続けに拾ってしまったなぁ。

[ジンカーズ]

 ほとんど、一目ぼれに近い感覚である。
 久々に大ヒットなネタに出会った。
 メディアにほとんど登場していないのが残念だが
 絶対見逃さない!!!と心に誓っている(ライブも行きたい。。。)。
 コントの空気感といい、ネタ構成といい忘れられない。
 
[オリエンタルラジオ]

 武勇伝!!武勇伝!!武勇伝 デン、デデンデン!!!れっつごーー!!!
 キャッチーなフレーズのコントが良い。
 2つのネタを数回見てみたが、意外と飽きがこない。
 というか、来させないような構成になっている。
 何気に演技も上手い。

[イシバシハザマ]

 妙なショートコント系芸人なのだが
 ショートコントがあまり好きでない僕が面白いと感じている。
 カタギなのかそうでないのか分からないギリギリの風体も良い!!!!!

[次長課長]

 11年目の彼らは今年、花が咲くのか!!??
 河本のマニアックなモノマネが好きなのですが
 中でも”本当の桂文珍”が一番好き。

[バカリズム]
 
 昔は正直あまり好きではなかった。
 二人の間にある、空気の重さや
 お互いが勝手にネタをやっているような感じがどうも受け入れられなかった。
 しかし、このお笑いブームで見た彼らのネタはどれも非常に面白かった!!!!
 非常にマニアックではあるが、変な世界をキッチリ作り上げていて
 これまた反省してしまいました、はい。

大体こんな感じです。
それにしても吉本芸人多いななぁ・・・そんなに贔屓しているつもりもないのですが・・・


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