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女性らしさを売りにした芸人達 [笑い一般]

このBlogを書き始めて、いくらか月日がたった。
少し振り返ってみて、女性芸人について書く事が少ないと気付いた。
全く意図していない自体だ。
ということで、本日は女性芸人について考えてみたい。

ダウンタウン松本の著書内にも記述があるように
女性芸人は”女性”という性別がリスクになってしまう事が多い。
いくらジェンダフリーな時代とはいえ、これはしょうがないことだ。

なので女性芸人のタイプを考えた時に”性”を捨てようとする芸人が多いという事に簡単に気付く。
古いところでは山田邦子やワハハ本舗しかり、最近では森三中、まちゃまちゃしかりだ。

しかしここ数年、性を捨てない女性芸人がぽつぽつと出てきている。
友近や青木さやか、オセロなどは女性であることを売りにしているのに
それがリスクになっていることが少ないように見える。
あまり見たいとは思わないが青木さやかにいたっては
セミヌード写真集まで出版してしまっている。

それを時代と一言で片付けるのは簡単なので、少し歴史を振り返り考察してみたい。

まず、初期の女性芸人は歌、楽器などの”芸事”を笑いにしていた。
舞台の笑いが中心だった時代のことだ。

中期の女性芸人は性を相対化して笑いを取った。
これは前回まとめたように、芸人ではないタレント/女優が
様々なコント番組に進出したことに対しての女性芸人の対抗策だったと考えられる。
コント番組に出演していたタレント/女優達は
女性というリスクを逆手に取って、ギャップを利用し笑いを取っていた。
これは舞台からTVへ笑いの中心が移っていく中で
沢山の相手を笑わせる為に必要な改革であったのであろうと考える。

そう、このような容姿等の単純であるからこそ難しい才能を持たないと
TVに映ることが難しかった時代背景を考えると
女性芸人が、性を相対化するのは当然の結果なのだ。

そして現在。
アイドルまでもがコント番組を持つ時代なり
”笑い”の定義が大きく変化したように感じている。
一般化されて特殊な分野から外れ始めているのではないだろうか?

その結果、時代が1周して元に戻り、笑いという身近な”芸事”を
女性芸人は売りにし始めた。
そのため、女性というリスクを回避できているのではないだろうか?

つまり、彼女達は性がリスクになる分野には踏み込みこむ事無く
楽器等の芸事と同様に、自分のフィールドで
芸を披露できる環境が整っているように見える。

これを違った視点で考えることも出来る。
少し前の時代と違い、沢山の相手を対象にした笑いを
TVで提供する必要がなくなったのだ。

趣味の細分化、興味の細分化が言われ始めて随分立っているが
こんなところにも影響を及ぼしているような気がしてならない。


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