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ドリフターズからプラン9への遷移 [笑い一般]

今も昔も、2人以上で構成されるコント集団が必ずいる。
僕が物心ついた時にはドリフターズ(5人)が全盛期。
その前にはクレイジーキャッツ(7人)、
最近ではジョビジョバ(解散、6人)、WAGE、超新塾、カンカラ、プラン9が5人組みで活動してる。

 ・何故ほとんどが奇数なのか?
 ・最近の5人組がプラン9以外失敗している(パッとしない) のは何故か?

今日はこの2つについて考えてみたい。

まず奇数の理由。
これは半分に割り切れない事が重要なのだと考える。

過去のエントリ( http://blog.so-net.ne.jp/suna_keshi/2005-02-03 )で
触れているのだが、権力、価値の相対化が笑いを生むという法則がある。
(有名な寓話”裸の王様”が分かりやすい例だ)
社会という集団を考えた時、権力、価値を持つ側が少人数で、それを羨む側が大多数だ。
それを、そのまま映し出した縮図が集団でのコントであると言える。

ドリフターズを例に挙げる。
いかりや長介という絶対的権力。
これに反感を持つ、志村と加藤。
志村と加藤で長介を茶化し相対化する。
どっちにも良い顔をして長いものに巻かれる、高木と仲本。
こんなドリフターズのコントをいくつ見ただろうか?
昔の社会の様子を上手くデフォルメした形になっている。

この黄金パターンを実行する為には割り切れる数字では駄目だ。
そうでないと、とてもバランスの悪い形になる。

そして、最近のコント集団がほとんど失敗している理由は
絶対的な権力がなくなったことに起因している。
(過去のエントリ http://blog.so-net.ne.jp/suna_keshi/2005-02-03 参照)
そう、黄金パターンを組もうにも、軸にするべき対象がなくなってしまったのだ。

例えばジョビジョバのコントは少人数で見せるものは非常に面白いものが多い。
しかし、6人でのコントでは殆ど失敗しているように僕には見えた。
その理由は6人という微妙な人数と絶対的権力になれなかったマギーが原因ではないだろうか?

そして、これまでの集団と全く違う”プラン9”という新星が現れた。

彼らのコントは、上記に示した黄金パターンに全く当てはまらない。
コント中に軸がコロコロ変わる。
全員が平等に権力を持ち、平等に支配されているような絶妙なバランスを持っている。
この形は今の世の中を色濃く映し出していないだろうか?
本当の権力(強者)はなくなりかけ、本当の弱者は少なくなっているともいえるだろう。

今も昔も社会の縮図を見せて笑いを取るという方法は変わっていない。
社会の仕組みが変わったことに対応しきれていないコント集団が多すぎる。

普遍的な笑い、新しい笑いを作る為に
過去の黄金パターンを捨てなければならない時期なのではないだろうか?


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