アメリカ映画は嫌いだけどジム・キャリーは好き

アメリカ映画が大嫌いだ。
まず暑苦しい。
そしてYES/NOの二つで割り切りたがる癖がある。
物事はそんなに簡単ではないし、世界は単純に変わらない。
劇的すぎて僕はついていけないのだ。
学生時代にレンタルビデオ店でバイトしていた事もあり
色々なビデオを見た結果、そんな風に思っていた。

そんな僕が目を離せなかった俳優がいる。
”ジム・キャリー”

最初に彼の映画を見たのは”マスク”だ。

映画の日で安いから見に行こう的な、かる～いノリで一人フラッと映画館へ入った。
衝撃だった。
アメリカ映画だ、笑うまい!!と思っていても笑わせられてしまった。
彼の会話のテンポ、体の動き、目の動き、どれをとっても完璧なのだ。

この事を、その当時の友人に話したところ
”あんな映画が面白いわけがない”
などと、一蹴されてしまった。
この映画のCMは確かに、お粗末なものだったと記憶している。
そのせいなのか、数年間マスクを推し続けた僕は
”アメリカのようなベタが好きな駄目な奴”
的な評価をされしまった。
(そんな友人達と縁を切って、本当に良かった!!)
見てから評価してもらいたい。

マスクのストーリは簡単で暑苦しい。

「内気な主人公が偶然拾ったマスクをかぶると変貌。
　ものすごくノリの良い、なんでも出来る男になってしまう。
　女性にもモテモテで、一人の女性と恋に落ちる。
　だがマスクを外せば、また内気な青年に。。。
　マスクを着けるたびに衰弱していく主人公。
　その存在に気付くマフィア。
　主人公の取った結論は！！？？」

てな感じだろうか？

特に新しくもないし、オチも読めてしまう。
でも、僕は釘付けになった。
それはジム・キャリーの力だ。
この映画はCGを多用しているのだが
ジム・キャリーの演技はCGを食っている。
CGがCGとは思えなくなってくるのだ。

つまりCGやストーリの暑苦しさが彼のデフォルメされた演技で笑いに転化し
簡単に世界を変えることを気持よく思わせてくれる。

そう、この映画は僕に２つのことを教えてくれた。
　・長所短所は実は同じ。見せ方の問題。
　・ベタは重要。ベタが出来ずに本当に面白いことは出来ない。

この２つは今も僕の考え方の基礎となっている。

砂消しゴムで消せない度数
★★★★☆

ついでにもう一つ紹介。
ライヤーライヤー

嘘をつけなくなった弁護士の話。
本編も良いが、最後に収録されているNG集が絶品です!!

砂消しゴムで消せない度数
★★★☆☆

コメント 6

こんにちは。
「ベタは重要。ベタが出来ずに本当に面白いことは出来ない」
のフレーズにとても共感してしまいました。
私もこの映画観ず嫌いでしたが、見てみたらすごく面白かったです。
TBしました。よろしくお願いします。
by ぴむ (2005-07-13 00:45) 

ぴむさん、はじめまして。
TBありがとうございます!!
そうなんです、観ず嫌いになりがちな映画なんですよね。
あのベタベタは本当に気持ちよいと思います!!!
by すなけし (2005-07-14 01:11) 

「マスク」の話、以前ちらっと「放送室」で出てましたよね。

ジムキャリーの「Ｍｒ．ダマー」も、めちゃ面白いですww

そういえば、ワタクシはアメリカ映画の白黒ハッキリつけるところがスキなんですよね。
それがまたアメリカ映画の味だと思っております。。。
by ヒナ (2005-11-22 23:43) 

放送室の話しりませんでした。。。
どんな話が二人でされたのでしょうか？？
興味津々です！！
おっと、「Ｍｒ．ダマー」はノーチェックでした。
いつかレンタルしてみます、情報ありがとうございます！！

アメリカ映画の良さも今では受け入れてますよ(笑)
最後に書いたとおり
　・長所短所は実は同じ。見せ方の問題。
　・ベタは重要。ベタが出来ずに本当に面白いことは出来ない。
この２つを教えてくれたのは間違いなくアメリカ映画なので。
by すなけし (2005-11-23 19:34) 

「放送室」での話は
「CGで笑いを作る時代が来たと思った」
「あんなんおかんがやってたネタやからね」
などという話をしてましたよ。

ワタクシは「マスク」より、「Ｍｒ．ダマー」の方が好きですｗ
by ヒナ (2005-11-26 23:19) 

そんな会話がなされていたんですか。。
一部、書籍化されてたと思うので
その話が入っていることを願い、立ち読みしてみます。

「Ｍｒ．ダマー」かなり興味津々であります！！！！
by すなけし (2005-11-27 23:12)