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プラン9 ーThe Ten-Showー [DVD/ビデオ/映画レビュー]

プラン9の第三段DVD”The Ten-Show”のレビュです。

プラン9の現在の拠点は関西だ。
なのでTVや舞台で見れる機会がものすごく限られており
DVDをワクワクして見た。

1,2段のDVDもすでに鑑賞済みなのでいずれレビュしたいが
鉄は熱いうちに打てってことでまずはこのDVDからレビュをしたい。

彼らは、漫才とコント両方をこなすユニットである。
5人で漫才するというのもかなり珍しいが
そこらへんの話はまた別の機会にとっておきたい。
個人的には漫才を5人でできる才能に感服する面もあるが
コントをやっている彼らの方が好きだ。

5人組となると必ず”高木ブー”的なキャラが一人はいるのが常。
これはもちろんドリフで完成された黄金パターンのひとつで
複数人いる場合に必ず必要なポジションなのである。
しかし、そんな定石は彼らにはない。
このDVDを見てまず最初に感じたのは
みんなが、高木ブーで
みんなが、いかりや長介で
みんなが、志村で。。。
立ち位置の変化がすばらしいという事だ。
感服である。
ジョビジョバや他の5人組ユニットとの違いがここにある。
(詳しくは書かないがジョビの失敗は”いかりや”にマギーがなりきれなかったことだと感じている)

そして特筆すべきは
彼らの舞台には必ず”アドリブコーナー”が存在する。
ある程度、自由度の効く環境をあえて設定し
大喜利のような形でボケあっている。
それでいてちゃんと流れを崩さず笑いが取れている。
舞台の構成力がすばらしいのだ。

DVD3つしか彼らの舞台を見ていないので正しいか分からないのだが
過去の作品と違うことが2つある。

 ・オープニングがディジタル映像になった
 ・複数の舞台設定で話が構成されている

まずオープニング。
今まで演者紹介を舞台上で行っていたのにディジタル映像を使ったものになっていた。
舞台上でのオープニングの方が好きなのでそれに戻して欲しい!!
僕はサークルSのオープニング見た瞬間に彼らを好きになったのだから。。。

そして舞台設定。
舞台設定が過去の作品では基本的に1つだったのだが
今回、複数の舞台が用意されている。
もちろん、繋がった一つの話ではあるのだが
今までとちょっと毛色が違うことにちょっととまどった。
彼らは一人一人ちゃんとしたキャラクタを作りこみができるので
個々が演じるキャラクタを変化させるのがもったいないと感じた。
本来一人ひとつのキャラで十分押し切れる人達なのだ。
といっても面白くないキャラが出てくるわけではない。
増えた分、色々な種類の笑いが提供されている。
ここは好みの問題だろう。

何故複数の舞台で一人が複数のキャラを演じているのか。
そこにTen-Showが絡んでくる。
色々な意味がそこにはこめられている。
そう、色々な意味がそこにあるはずなのに
結構さらっと流されてズンと心にこないのが残念だ。
受け手が、かなりの部分を自分で想像し、構成しなおさなければならない。
笑いだけでなく演劇的要素を入れるのが上手い彼らの
僕らに対する挑戦状だろうか?

挑戦状といえば、彼らのファン層であろう若い子達が分からないと思う
古い芸能ネタを結構おりこんでいた。
僕は分かりますけど、若い子らはついてこれるのでしょうか?(笑)

総評。
色々な挑戦あり、彼らの舞台構成力を見せつけられた作品だ。
今後に期待が膨らむ。
しかし、何かすっきりしない。

砂消しゴムで消せない度数
★★★☆☆


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