”いろもん”とは [笑い一般]
芸人さんを指す言葉に”いろもの”というのがある。
なにか卑猥な語感がするが、そのような意味ではない。
寄席などで舞台に上がっている人の名前を知らせるために
書初めのような物に名前を書いて舞台上に置く。
昔、この名前の色を落語家などを黒で書き
漫才等をやる人を赤字で書いていたそうだ。
色が付いているから”いろもの”
つまり当初は珍しいものであった事を示している。
漫才の起源を調べると平安時代から始まった芸能の、新年を言祝ぐ(ことほぐ)歌舞である万歳(まんざい)が元になっているそうだ。(二人一組で家々を訪れ、新を祝う口上を述べた後に、片方が打つ鼓に合わせてもう片方が舞うというもの)
これを発展させ楽器を使わない話術のみ物が、明治~昭和にかけて少しずつ流行りだし吉本興業宣伝部によって漫才と名付けられたとのこと。
偉大なるかな吉本興業。
つまり、”いろもの”として誕生し70年しか歴史がないにも関わらず
落語からメジャーの座を奪い取った事になる。
(落語を否定しているわけではない)
明治~昭和初期と今を比べると情報の伝達という意味で全くスピードが違う。
70年で築いたメジャーの座をふとしたきっかけで奪われる可能性はとても高いのではないだろうか?
色々なものから目が離せない、今日この頃である。
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