SSブログ
ダウンタウン ブログトップ
- | 次の10件

ダウンタウン -ガキの使いを観覧した話- [ダウンタウン]

実はblogを書くなかで、避けている道がある。
始めから読んでいる方はお気づきかもしれないが
名前は出てくるものの、向かい合って文章を書いたことがない人物が存在する。

それほどまでに大きい存在。
これから少しずつではあるが、数回に分け、彼らについて語りたい。

「ダウンタウン」

彼等との出会いは小学生6年くらいだと思う。
その話はまた別にまとめるとして
中学生から僕は”ガキの使い”をほとんど見逃したことがない。

高校生の時、引越しのバイトをしてTVとビデオを買った理由も
ガキの使いを録画する為だった。
最初は短いサイクルで録画した物を消していたのだが
1997年くらいから今日に至るまでトーク部分のみを録画し続けている。
(しかもリアルタイムで。。。)

友人と遊んでいても、「今日はガキがあるから帰る」という
身もふたも無いセリフを残して退散することが、ままあった。

なのでどうしても、観覧に行きたかった。
ハガキは何回も出したが男性は当たりにくいようで
去年、妻の力を借りてやっと辿り着いた。

会場に入ると、いつものセットが目の前に広がっていた。
若干の緊張。
席番号を握り締める。
番号が若い。
後ろの人の席番号を盗み見る。
どう考えても僕達の席は一番前のように思える。
前にいた嫁が振り返る、”一番前じゃない?”
”気付いてたよ”、僕の口が動くのが分かる。
意識は全く別にある、1m前に彼等が来る事を想像していた。
想像がギャップを少なくする唯一の術。
席につく。
一番前の真正面だ、ライトが熱い。

そしてライセンスの前説があっという間に終わり、彼等は現れた。

手を伸ばせば届く距離。
ビデオを見返すと、僕らの頭が映っているので現実なのだったのだと思える。
それが無ければ、あの時間が信じられない。
正に夢のような時間であった。

そんな中、僕は何をしていたかといえば
必死で彼等を客観的に観察しようと心がけた。
もちろんダウンタウンの話術を前にして
心を奪われないはずが無く、本当に大変なことだった。

そこで幾つか、本当のダウンタウンを垣間見ることが出来た。

  1.常に客を観察し意識している
  2.トーク1つ1つを区切りとせず、全体の流れが考えられている
  3.TVと全然声が違う!!!

1.常に客を観察し意識している

僕は勘違いではなく、ダウンタウン松本と何回も目があった。
それくらい、チラチラ観客を観察している。
自分の笑いを押し付けると思われがちなダウンタウンだが
決してそんなことはなく、空気感を非常に大切にしていた。

2.トーク1つ1つを区切りとせず、全体の流れが考えられている

TVで見ていただけだと、しっかり認識できていなかったかもしれない。

ガキの使いは前半:フリートーク、後半:はがきトークという構成になっており
放送時には面白い部分だけを編集した形になっている。
なので実際のトークの半分以下しか放送されていない。

この放送されない部分にこそ、ダウンタウンの本質がある。

フリートーク、はがきトークを含めて時間差天丼を使用したり
別々のトークをあわせて3段落ちになっていたりと
ダウンタウンが舞台に上がっている状態全てで1つのネタになっていたのだ!!!!

時々放送される、彼等が舞台をさる瞬間を思い出して欲しい。
ダウンタウンは唐突に舞台をさり、観客にえ”~と言われている事がないだろうか?
あれはダウンタウンが一つの舞台/ネタを終えたと思った瞬間にやってくるのだ。

観客にとっては唐突かもしれないが決して中途半端に立ち去っているのではないと感じた。
そして、編集された数多の舞台を思うと悔しくてしょうがない。

3.TVと全然声が違う!!!

まず、口を開いた瞬間に驚いた。
TVで聞く声と実際に聞こえる声が全く違った。
録音環境のせいなのか、TVのサンプリング周波数のせいなのかは分からないが
とにかく全然違う!!!
実際の声はもっと太くて低く、体に響く感じだ。

全てを通して感じる事。
ダウンタウンは間違いなく舞台芸人だと思う。
空気感、話の運び、声にいたるまで、完璧だ。

この基本があるからこそのダウンタウンなのだと、今あらためて思う。


nice!(8)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

お笑い聖地巡業 -24時間一人ごっつ- [ダウンタウン]

先週末に鎌倉へ行ってきた。
僕にとっては特別な場所で、お笑い聖地だと思っている。

妙本寺。
この名前を聞いて、ピンときた人はかなりマニアックだ。
伝説的な番組がこの寺で収録された。

”24時間一人ごっつ(フジテレビ:98年12月24日~28日に放送)”

この番組は題そのままの内容で
一人ごっつの24時間バージョンである。
24時間ひたすらに大喜利を行う。
(客も24時間座っていた)

正月に時間があったので嫁と、この番組を見た。
自ら追い込まれる状況に飛び込んでいるのもあり
松本人志の人間性がとても多く垣間見える。
そういった意味でも、実験的な番組で放送されたこと自体が奇跡とも思える。

何度となく見た内容であったが、今になって気付くことがあった。
まず、

松本人志は客との距離に注意を払い続けている。

自分の世界を押し付けるような評価を良くされる彼だが
そんなことは全くない。
人一倍、空気を大事にする芸人だといえる。
これは、ガキの使いのトークにおいても同じだ。
客をかなり観察している。
次に、

松本人志は見せ方を模索する。

彼は才人だ、それは間違いない。
何事も1発で決めてしまいそうなイメージがあるが、これも違う。
例えば、この番組内で数回見られた行動として
通常フリップで回答を出すのだが、途中からフリップを使わずに
喋って回答をするお題があった。
文字や絵よりも、語感の面白さを追求した方が良い題だと判断したのだろう。
あれだけの才人でも、自分の中にある物を
外に出さずに正しい評価だ出来ないのだ。
ただし、外に出してから笑いの正解へ導く速度は恐ろしく速い。

ここから、お笑い界の一つの鉄則が導き出せる。

”舞台から離れてはならない!!”

面白い傾向がある。
TVのレビュラー番組を多く持っている芸人ほど
舞台公演を行っている。
例を挙げるとキリがないくらいに多い。
それは

  ・TVという、顔の見えない沢山の”客”を相手にする媒体だけでは”客”との空気感を掴めない
  ・常に結果だけを求められるTVでは、方法の模索が難しい

この2つに起因しているのではないだろうか?
そして芸人は皆、舞台返りをする。

その舞台の一つとなった妙本寺。
とりあえず鎮座してみた。

ここに24時間、笑いと格闘を続けた男が座っていたと考えると胸高鳴る。
笑いの神はここで微笑んでいた。

##以下のサイトで24時間一人ごっつの詳細が紹介されています。
  http://www2s.biglobe.ne.jp/~shu-mh/mtgt/24h/index.htm


nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い
- | 次の10件 ダウンタウン ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。