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芸人格闘場「すべらない話」 [DVD/ビデオ/映画レビュー]

”誰にでも一つは、すべらない話をもっているものである。”
”そしてそれは誰が聞いても、何度聞いても面白いものである。”
”そのひとつひとつを披露するだけでお送りするという”
”とてもシンプルな番組。もちろんすべてのお話は実話”

をコンセプトに始まったこの番組。
すでに6回が放送され
その1,2回が収録されたDVDが発売された。

本日はDVD「人志松本のすべらない話」のレビュです。

まずDVDの構成は、番組と同じく、かなりシンプル。
放送時には素人のすべらない話などのコーナが設けられていたが
それが一切取り除かれ、第1回、第2回と未放送分のすべらない話の
3部構成となっている。
回を重ねて得た番組の形を、第1回、2回にもフィードバックしたといえる。

ここで少し”すべらない話”を実生活でする事を考えてみたい。
同じ話でも、話の間、トーン、構成といった話術がまず要求される。

松本人志も何かの番組で触れていたが
後輩と旅行に行って、そのときの話を後輩がTVでしているのを見たときに
俺ならもっと面白く話せる、同じ体験をしたとは思えないと語っていた。

しかし、もう1点、重要な要素がある。
話者に対する親近感である。

しごく当たり前の事実ではあるが
いくら面白い話でも嫌いな人から聞けば、笑いにはならないのだ。
分かりやすい例ではアイドルのお笑い番組は
この親近感でなりたっているといっても過言ではない。

松本人志の周りには、技術はあっても視聴者からの
親近感(人気)が無かった芸人が複数人いた。

千原ジュニア、ほっしゃん、宮川大輔、河本準一、黒田有。。etc

松本人志は「すべらない話」でテーブルという”場”を作り
 ・自分がその輪に入る
 ・サイコロに話者を委ね期待感を煽る
という2つの方法により
自分に対する親近感(人気)を分散させ
親近感が無いことが原因で今まで伝わりにくかった
技術がある芸人達のすべらない話を
伝える事に成功している。

これは簡単なことではない。
技術がなければ、その親近感は一気に不快感へ変わってしまう恐ろしい格闘場なのだ。

大げさかもしれないが
実力を発揮し結果を出して親近感を得た
DVDに出演している主な芸人達は現在
この番組が放送された当時より
話術を売りにして前に出るようになったと感じている。

中でも僕は千原ジュニアの独特のテンポが好きだ。
落語のように情景が頭に浮かぶ瞬間がたまらない。
そんな彼が本当に落語に挑戦してしまったのを御存知だろうか?
次回はそのレビュをしたいと考えている。

砂消しゴムで消せなかった度数
★★★★☆

人志松本のすべらない話

人志松本のすべらない話

  • 出版社/メーカー: アール・アンド・シー
  • 発売日: 2006/06/28
  • メディア: DVD


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コメント 8

アイスコーヒー

なるほどぉ。
そういう捉え方をすると松ちゃんは懐が深いですねぇ。
あと、松ちゃんも、自分が面白いと思ってるのにいまいち世間にその感じが
伝わってない芸人を認知させようとしているところもあるのかな。。
だって松ちゃん、いちばん笑ってますよね。(笑

あとあと、松ちゃんは過去にさんざん“すべらない話”をしてきたから、
この番組では結構ハンデがありますよね。
全部の回は見てないのですが、いちばんおいしいところは常に他の
芸人さんが持って行ってる印象です。
by アイスコーヒー (2006-08-15 00:15) 

綾花

延期になってしまった「東京タワー」、
撮影が再開されそうです。
http://news.fs.biglobe.ne.jp/topics/41202.html?T

代役はドランクドラゴンの塚地さんになったそうです。
by 綾花 (2006-08-31 10:18) 

ヒナ

お久しぶりです^^

このDVDて、第3回、第4回...とすべて発売してくれるんでしょうか。
1、2回はガチガチで面白さが発揮されてないので、是非すべて発売してほしいです。

ジュニアは本当にトークがいいですよね♪
リハなしのトーク舞台を何年もやってられるのが納得。

『6人の放送作家と1人の千原ジュニア』はさすがに違う面が出ていて、
とても良いです!
by ヒナ (2006-09-02 22:30) 

まき

私はこの番組を知らなかったのですが…発売日にお店で見て衝動買いしてしまいました。
で。ジュニアさんと黒田さんにハマりました(>_<)
黒田さんに至っては…このDVDで初めて存在を知りました。
そして母は「黒田面白いから好きよー」なんて。母に負けた(?)のが屈辱です(苦笑)
by まき (2006-09-04 00:45) 

綾花

お久し振りです。

このまえ「すべらない話 7」がありましたね。
千原ジュニアさんと、フット後藤さんの話はツボでした。
DVD第2弾が発売されるそうです。(^ ^)
by 綾花 (2006-10-03 00:04) 

馨

こんばんは。

「すべらない話」、本当にすごいですよね。
何回やっても面白く、ものによってはやるほど深みに入るという。。。
一、二回目見てないのですが、ちょっとDVD見てみようかなと
思いました。見始めたのは大方母の影響なのですが・・・
(母は基本的にお笑い好きなもので)

ジュニアの落語見ました。次のレビュー楽しみです。
by 馨 (2006-10-17 21:48) 

綾花

お久しぶりです。
以前、多忙だとおっしゃっていたので、ちょっと気になっています。
次の更新、楽しみにしてます。
by 綾花 (2007-01-18 02:16) 

ラジオカフェと申します

 音声コンテンツ配信サイト『ラジオデイズ』のご案内とリンクのお願いです

 はじめまして。株式会社ラジオカフェと申します。
このたび、私どもで音声コンテンツダウンロードサイト、「ラジオデイズ」を立ち上げます。

九月よりサイト正式オープンを予定しており、ただいま落語を愛好されている方、演芸ファンサイトをお持ちの方にご案内をさしあげております。

    http://www.radiodays.jp/

 主なサービスとして、インターネットを通じた落語・講談・漫才・対談・朗読(小説・詩)などの良質な音声文化コンテンツのダウンロード販売を行います。また、毎月ラジオデイズ主催による落語会を「ラジオデイズ落語会」、「オリンパスシンクる寄席」と題して開催いたしております。
 つきましては、すなけしさまのホームページ上に当社サイトへのリンクを掲載していただけます様、ご検討のほどお願い申し上げます。九月オープン時より相互リンクも可能となります。御了解いただける場合は以下のアドレスにご返信願います。

    tencho@radio-cafe.co.jp

 お客様がラジオデイズのコンテンツを通じて、豊かな時間を過ごされることを願っております。
by ラジオカフェと申します (2007-08-21 16:45) 

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